2011/01/12

ファースト・ナイト

ファースト・ナイトというのは,大晦日から元日にかけてのお祭り。ボストンが発祥らしい。1976年に始まったみたいだから,そんなに伝統的と言うほどのものではない。 http://en.wikipedia.org/wiki/First_Night ナイトとは言っても,朝からいろんな催しがあり,公共機関,教会,美術館,博物館などで,特別の展示や演奏会などがある。プログラムが目白押しなので,しかも,会場があちこちに散っているので, http://firstnight2011.sched.org/ 事前に計画を立てた方がいいと思い,前日に急遽おおざっぱな予定を組んだ。バッジを買えば,どの催しにも参加できるという仕組み。バッジは一人18ドル。ネットの前売りは15ドルと知っていたのだが,そのうちと思っていたらネットでは買えなくなってしまっていた。

31日のランチは,ボストン近郊に住んでいる日本人夫妻に招待されていたので,家族で押しかけ,餃子をたらふくごちそうになり,4時半くらいに近くの駅から地下鉄で会場に向かった。が,なんと,最初にやってきた地下鉄グリーンラインが満員で乗れない。やっと乗れた次の電車もかなり満員。レッドソックスの試合直後でもあるまいし。まあ,東京だったら,まだまだ詰め込むだろうけど,と思う程度ではあるが。

ともあれ,最初の目的地ハインズ・コンベンション・センターへ。本当はここでフェースペイントとか,トランポリンのショーとかを見ようとしていたのだけど,目前でパレードが始まったのでそれを見ているうちに,時間ギリギリになってしまい,会場に行ったら,もう終わってたり,人数制限で入れなかったり。下はパレードの写真。どれも手作り感満載。地元の子どもたちが作ったのもあったみたい。




で,次に,コープリースクエアの氷像。





で,ボストンコモンでの花火。この花火は,午前0時の花火だと子どもには遅いので,子連れ家族のために7時の段階で打ち上げるというもの。人混みを歩いて会場に向かっていたのだが,花火が上がるときに歩いていた場所が花火を見るのにかなりいいところだったので,間に邪魔なものがない状態で間近から見ることができた。



こっちの花火は日本のより高度が低いと思ったのは気のせい?? 例によって,短時間にひたすら打ち上げ続け,パッと終わるのがこちらの流儀。これもだいたい20分くらいだったんじゃないだろうか。

続いてコモンの氷像及びイルミ見学。




で,Park Street駅から地下鉄に乗り,オールドサウス教会でのバンド・コンサート。8時からは地下鉄がただになるということだったが,この駅は一足早く無料になっていた。ラッキー!


案内の人に,子どもは階段を上った席から見るといい,と言われ,下のような角度から鑑賞。

お約束通りアメリカ国歌(The Star-Spangled Banner)とGod Bless Americaをみんなで歌うということからスタート。

その後,Fanfare for the New Year, Sinfonia from Cantanta #29, Trisch-Trasch Polka, Sleigh Ride, Buglers' Holiday, Colonel Bogey Marchときて,The Ride of the Valkyriesのときに,バンドメンバーたちが角をかぶって演奏。その後は,Auld Lang Syne, La Rejouissance from Music from the Royal Fireworksで終わり。途中で観客二人(一人は子ども)にスレイベルの担当をさせたり,口笛を吹くことを観客に奨励したり,まあ楽しいコンサートだった。日本でもそうなのかもしれないけど,私はまったくこういうの無縁なので(苦笑)。

次に行ったのが公共図書館。アルゼンチンのピアニスト,Fernando Oteroという人の演奏。実は,この前のプログラムが長引いてしまったみたいで,開始が30分近く遅くなった。しかも,外で待たなければならなかったから,歩道に長い行列ができ,道行く人が興味深げに眺めたり,何があるの?と聞いてきたり。今年はたまたま穏やかな年末だったので(摂氏でいうと0度以上で風もない),外で我慢できたが,寒かったらパスしてただろう。

演奏は,現代音楽だから聞いたことないものだったけど,ものすごいスピードで鍵盤をたたく演奏で,子どもたちもビックリしてた。多分四曲は演奏したと思うけど,次の場所への移動のため,二曲だけで退散。

で,エマニュエル教会に移動。時間がないので走る。 ここで見たのはオペラ。意外にも子どもたちはこれが一番楽しかったらしい。いずれにしても,うちの場合,この三つの催しで18ドルってのはけっこうお得感ありだった。

で,新年はやっぱり花火で迎えようか,とすっかりアメリカンな気分になり,Aquarium駅まで地下鉄で移動。海辺の花火を楽しんだ。コモンなどではカウントダウンで盛り上がるようだが,コモンからだと花火が見えないということだったので,花火を選んだわけだ。こっちではカウントダウンなしで花火が上がった。

一応時計はあるんだけど,カウントダウンには向かないね。


それでもすごい人の数。花火が終わると一気に,Aquarium駅に人が向かった。中には大騒ぎする連中も。

混雑を避けるために二駅余分に歩いて,そこから車を駐めた駅(Lechmere)まで地下鉄に乗り,家に着いたのは午前1時半くらいだった。

予想したよりも楽しめたファースト・ナイトであった。

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