2010/08/26

イエローストーンとヨセミテへの家族旅行(5):イエローストーン・マンモス地区とルーズベルト地区

マンモス地区に車で向かうと,途中から景色が大きく変わった。木が低くなりゴツゴツした岩が目立つ。全体として,色が緑から白に変わった感じ。
マンモス地区は,温泉地区! ここだけに限らないが,ヨリコは,湯気を見ては,せめて足湯,と言い続けていた。
ここは,テラスマウンテンという石灰でできた自然の階段と,リバティキャップという細長い帽子のようなものに人が集まる。
ここの遊歩道で,クリーブランドから来ていて,日本からのご両親と共に旅行しているという日本人家族と会った。そして,この後,Tower FallでもLamar Valleyでも会うことになり,メールアドレスの交換などすることになったのだった。

次なる目的地,ルーズベルト地区に向かおうと車に戻る途中,まちなかにエルクのメスが。レンジャーにコントロールされるので,あまり動けず,逆光状態で撮影。
ルーズベルト地区へは,一部,わざと舗装していない道を走った。ゆっくり走ったせいもあってか,山火事あとが目についた。東京都の1.5倍が燃えたという1988年の山火事のあとではないだろうけど,小さい規模のものはけっこう頻繁にあるんだと思う。消火活動を基本的にしないので,乾燥していたところに強風が吹くと大規模になる。この道でもまたエルクに会えた。

ルーズベルト地区ではまず,Tower Fall。駐車場からそれほど歩かないところからの眺めもけっこうよく,遊歩道を降りていっても,滝のところまでは行けないし,見えないらしいので,どうするかと聞くと,子どもたち二人の答えは,「歩く!」
ということで,一時間ほど歩き,川まで降りていった。
一息入れたあと,宿に戻るか迷った挙げ句,Lamar Valleyに行くことにした。これが正解。
途中,おもしろい地層のところに寄り,Lamar Valleyに到着すると,アリのようにバッファローがいるではないか・・・
あ,いや,牧草地の風景としては十分あり得る光景。頭上には(おそらく)イーグルが数羽飛んでいた。
そしてその帰り道。再びクマ。
子グマなんじゃないかと思うけど,まだ,Tower Fallの手前でうまいこと見物渋滞にあたったのだ。レンジャーも来ていて,車から降りてカメラを持つ観光客たちをコントロールしていた。前回よりもずいぶんゆっくり見ることができた。

「クマは見るのが難しいって言われてたのに,二度も見られてすごいね」などと家族で興奮気味。あ,私は知床で見たことがあったのだけど,他の家族は動物園以外では初だったのだ。

そしてとどめは,宿まであと数分というところで登場してくれました。エルク,オス。今日も満足な一日でした。

2010/08/20

イエローストーンとヨセミテへの家族旅行(4):イエローストーン・ガイザー地区からの帰りともう一つのガイザー

実は,ガイザーからの帰り,あまり見ることができないと言われていた熊を見ることができた。熊などの動物が道路の近くに現れると,往復二車線の道路が渋滞になることがこのときわかった。
さらに,宿に戻るためにメインの道から一本入る直前にエルク(シカの仲間)。オスは角がかっこいい。メスは子どもたちと群れていることが多いがオスは孤独なことが多かった。
この夜は,ブロンドエールという怪しげなビールを飲んで寝た。ま,ふつうのエールかな。あ,特に値段が高かったわけではありません。ピンぼけにて失礼。

そして,旅の4日目,7月16日は,まず,ガイザー地区の一番北にあるNorris Geyser Basinというところをめざした。宿は8の字の右下(南東部)にあるので前日はまず8の字の下部を左に(西に)向かうルートでガイザーを巡ったのだが,この日は,まず北上してから8の字の真ん中を左に向かった。ドライブの途中の景色がとてもきれいで,カナディアンギースやペリカンなどの鳥がいっぱい見られた。ペリカンってこんな寒いところにもいたんだ・・・
Norris Geyser Basinには,世界最大といわれる間欠泉Steamboat Geyserがあるのだが,ふだんはおとなしく,何年かに一度だけ,100メートル前後吹き上げるらしい。当然,私たちが言ったときはしょんぼりしてた。
そして次なる目的地,マンモス地区に向かった。

2010/08/19

イエローストーンとヨセミテへの家族旅行(3):イエローストーン・ガイザー地区(後編)

滝から戻り,次に行ったのがMidway Geyser Basin。

直径が113メートルのGrand Prismatic Springがここの中心だけど(下),大きすぎて一枚に入りきらない。


どれもきれいだし,すごいと思ったけど,圧巻だったのが,次に行ったGreat Fountain Geyser。噴き上げ時間予想が誤差二時間位あるのだが,私たちが行ったときは,ほぼ予想時刻通り。その噴き上げぶりがすごいのなんの。Old Faithfulよりも間近で見ることができ,そのせいもあってか一段と高く吹き上げているように見える。私以外の三人は風向きのせいもあって,途中でシャワーを浴び,大喜び。



その後は,Fountain Pain Potという泥がグツグツ煮立っているようなところや,休みなく噴き上げ続けているClepsydra Geyser,そしてBlack Sand Basinのエメラルドプールなどを見て,宿に戻ったとさ。



そうそう,ちょっとおもしろかったのが,下の掲示(字は読めないと思うけど:写真をアップし忘れたこついでに画質を上げたのをアップしたけどやっぱりわからないかも)。いろんな言語で危険を説明してるんだけど,日本語の説明文のなかに「は」という文字をわざわざ縦に二つに分割して,文末と次の行の文頭に散らしちゃっている箇所があり,笑った。"b"を"l"と"o"に分ける感じでしょうか。ま,「は」は空間的にも離れてるけどね。ちなみにこの掲示はガイザー地区の各所に同じものが設置されていた。

イエローストーンとヨセミテへの家族旅行(2):イエローストーン・ガイザー地区(前編)

イエローストーンの宿に向かうと,いきなりシカさんとご対面。


3日目からは本格的にイエローストーン観光。イエローストーンは広く,車で移動するときのメインの道路が8の字になっているが,それがざっと250キロほどある。その8の字の周辺一帯が国立公園で,5つの地区(カントリーと呼ばれている)に分かれている。

イエローストーン初日は,ガイザー地区に向かった。ガイザー(geyser)とは間欠泉。この地区にはもちろん間欠泉がたくさんありるが,その他にエメラルド色や青,緑,オレンジ色(それがシンメトリックになってる場合もある)などのプールも合わせ,ベイスン(Basin)と呼ばれている。そしてこのベイスンがいくつもある。いわば,温泉地帯のそこここに間欠泉も混ざっているみたいな感じ(われながらいまいちな比喩)。

まあ,写真をご覧あれ。
最初はこの地区の中心にあって宿やビジターセンターからも見えるOld Faithful Geyser。1時間から1時間半間隔で50メートル前後の高さまで噴き上げるので,時間のあまりない人にもありがたい存在。

なかなか見事な噴き上げっぷりだが,まわりにで見ている人たちの多いこと。


Old Faithful Geyser周辺はUpper Geyser Basinと呼ばれ,SpringだのPoolだのGeyserだのがいくつもあって,散策道でつながっている。

一つ一つに名前がついているけど,とうぜん覚えていない。

ちょっと遅めの昼食をとるために散策道を戻ってきたらハルナが貧血のためかしゃがみ込む。←これもまあ軽いトラブル。食事をとったら復活。

次に行ったのがBiscuit Basin。サファイアプールが有名らしい。たいていの人はサファイアプール周辺のいくつかのプールを見ておしまいだが,私たちは2キロほど奥にあるMystic Fallsに行くことに。ところが歩いている途中で車のロックを忘れたということで運転手だったヨリコが急遽戻ることに。←これまた軽いトラブル。三人で先に行き,ゆっくり滝を見て戻り始めたところにヨリコが早足で到着した。車は特に何もされておらず問題なし。

滝も予想以上にきれいだったし,行ってよかった。

イエローストーンとヨセミテへの家族旅行(1):さっそくのトラブルとグランドティトン

7月13日から26日までまるまる二週間,家族でアメリカ国内旅行をしてきた。去年はグランドキャニオンを皮切りにいくつかの国立公園を車で巡る旅だった(11日で2400マイル:40000キロ弱を)が,今回は,ドライブは控えめでその分飛行機を使った。

13日の朝,9:05ボストン発の飛行機だったので,6時半に家を出ることを目標に支度をしていたが,いつものように,なんだかんだで結局7時前に出発。1時間かからずにいつもの駐車場に着くし,そこで手続きして車で送ってもらって空港のチェックインまで20分もあれば何とかなっていた。

ところが,ルート9を走っていたら,渋滞っぽい。まだI-90にも入ってないのに・・・ 事故でもあったのか・・・ ! いや,今日は平日なんだ! 去年は平日は道が混むという話を聞いていて出発を週末にしていたのだが,今年はすっかり油断していた・・・ I-90に入っても渋滞は継続し,乗れなかったらどうしようかと,運転しながらいろいろ考え始めていた矢先,なんと! シュントが「おしっこに行きたい!」と言い出した。

焦っているのになんということを!!!!

しかたがないので近くのサービスエリアにより,シュントとヨリコでダッシュ! 3分のロス! 9:05の飛行機はシカゴ行きで,そのあと乗り換えてジャクソンホール空港まで行くことになっている。乗り遅れたら本当にどうしたらいいんだ・・・

途中ニュートンの料金所を過ぎて,車が流れ出した。8時を過ぎたくらいだったので,よしこれで何とか間に合う,と思ったら,今度は運転手(私だ!)が道を間違えた!!! 最近ボストン方面に来るときはバスケの試合を見にTDガーデン,ってのが続いたので,ついそっちの道に行ってしまったのだ!!! さて大変。再び焦る・・・ シュントのトイレよりもロス!! 

やっと駐車場に着いたのが8時15分位だったろうか。窓口で手続きをしている間に,ヨリコが気を利かせてくれて,空港までのバスの運転手にチップを多めに渡して早く出るようお願いしていた。

ということで,こんなにトラブルがあったにもかかわらず8時半にはチェックイン完了。私はホッとしていたのだが,他の家族はまだまだ焦っていて,そのおかげで,お願いしてセキュリティもはやめに通過し,搭乗口までダッシュ!

ふぅっ,笑い話で済んでよかった・・・ このときはこの旅にさらなるトラブルがあることは知るよしもない・・・

で,シカゴで乗り換えて到着したのがワイオミング州のジャクソンホール空港。

いきなりこの景色でお出迎え。


ここはグランドティトン国立公園。「シェーン,カンバーック!」の舞台と言えば,ある世代以上ならご存じでは。この北にあるイエローストーンがあまりに有名なので,陰に隠れた存在ですが,イエローストーンとは違う魅力のある素敵なところでした。



宿の部屋の前はこんな感じ。

翌日は,動物をいっぱい見ることができた。


バッファローはよく道路を横切ります。


夕方,イエローストーンをめざす途中の景色もよかった。