2010/03/21

バスケは冬「だけ」のスポーツではなかった

Shrewsburyのトラベルチーム(町や市の代表チームみたいなもの)のメンバーとして,毎週土曜日にバスケの試合をしてきたハルナ。スターティングメンバーにはなれず,とりわけ最後の数試合は出場機会にもあまり恵まれなかった。私の目から見ると,コーチの作戦ミスとしか思えないような選手起用。つまり,15分ハーフのうちの前半はそれなりに選手交代するが,後半はスターティングメンバーにこだわりすぎ,その結果,チームが勝つならいいけど,実際は逆で,前半はそこそこの試合ができてるのに,後半ガタガタ。最後の4,5試合はいつも同じパターンで負けた。それから,ゾーンディフェンスを初めとする組織的プレーにこだわりすぎて,相手がいやがるようなプレーがほとんど出なかった。特にハルナにとっては,コミュニケーションがうまくできないし,個人技を見せるチャンスが少なかったのは痛かった。

それでも,本当に最後の試合だけは,ちょっと違っていて,スタートはマンツーマンだったし,選手交代も後半も頻繁になされ,その結果,勝った。だれかの親がコーチに何か言った可能性もあるけど,いずれにしても,最後の試合はこれまでのもやもやを吹き飛ばしてくれるような試合で,チームの女の子たちもやっぱり大喜び。

ところで,春のスポーツをどうするかという話はすでに11月から登録の案内が来ていた。それも,12月頭には締め切られてしまうので,何もしないと,春は何もスポーツができないということになってしまう。で,ハルナはラクロスにするかサッカーにするかって感じだったのだが,日本でも遊びでやったことのあるサッカーに決定。4月からはサッカーをする予定だった。でも,この冬のバスケがハルナにとってちょっと不本意だったので,何らかの形でやれるチャンスがないかとは思っていた。そしたら,シーズン中の2月にAAU傘下のバスケチームのトライアウトがあるという案内が来た。AAUとはAmateur Athletic Unionという全米のアマスポーツ組織らしく,冬のトラベルチームよりももっと真剣っぽい。記念にトライアウトだけでも受けたら,ということで受けたら,あっさりパス。本当は,もっと家から近くのチームのトライアウトも受けようとしたのだが,かえって知らない子たちと一緒の方が,ハルナも一から関係作りができるしいいだろうということで,家から車で片道30分のチーム,シャークスに入団!

すでに練習が週2で始まっているのだが,ハルナの表情がいいし,楽しそう。今回のコーチは選手起用やチームの方針などについて事前に説明してくれているし,ずいぶん信頼できる気もする。6月初旬まで,毎週のように土日が試合でつぶれるけど・・・ しかもこれまでよりも遠くまで遠征し,コネチカットやニューハンプシャー,ロードアイランドまで行くこともあるらしい。シュントのサッカーも始まるし,日本語学校もあるし,4月からの週末はこれまで以上に大変なことになりそう。安い車をもう一台買うか,レンタカーするか,思案中。

ということで,バスケは冬以外も本格的な形でできるということがわかったんだけど,こういう情報はなかなか事前にはつかめなく,その場その場であわてていろいろ調べる(無駄なことまで)というハメになるというのがいつものパターン。もうすぐこちらに来て一年だから,もうだいたいわかったような気もするけど,そうでもないかも・・・

2010/03/13

スケートとスキー

去年,こちらの下見に来たのが今頃。3月1日,2日あたりにものすごい雪が降った。そのおかげで,一軒家ではなく,アパートに住むことに決めたのだが(雪かきとかが楽だから),そのときの印象もあって,3月はまだまだ寒いと思っていた。

今年は去年より寒くないらしいし,こっちの寒さに慣れたというのもあるだろう。いずれにしても,もう,近所のスキー場のコンディションはよくないだろうし,池や湖の氷も溶け始めている。

こっちに来て,いろんな人(特に日本人)に,冬は,寒いし雪もすごく降るから,家に閉じこもることになる,と脅されていた。ま,Wiiも持ってきたし,暇はつぶせるだろうと思ってはいた。スキー場も近くにいくつもあるし,毎週末とかに行くんじゃないかなどと思っていた。

ところが,フタを開けてみると,スキー場は車で3分のちゃちなところに一回行っただけ。近所の池で私以外は2回くらいスケートしただけ。Wiiに至っては,全くやっていない(子どもたちは,たまに友だちとやったりしてるけどね)。


理由は,子どもたちのスポーツ。ハルナのバスケに加え,シュントも町のパーク・アンド・レクリエーション課の主催するバスケ(3,4年生合同チームで15チームくらいあった。ここの主催は楽しむことが主目的だけど,たいていの家にバスケのゴールがあったりするだけあって,層の厚さは感じた)をしてみたし,それが終わると,インドアサッカーになったし,週末はそれらの練習と試合の送り迎えや観戦などで,家族中大忙し。インドアサッカーの試合が事前の知らせと違って午前中だったので,シュントは日本語学校を隔週で休み,残りも一時間目だけしか出ないという始末。写真は,最後の試合のあとの打ち上げみたいなやつを,小学校のカフェテリアでしたときの記念写真。ちなみに,シュントのチームは全勝。秋のサッカーチームの4年生が一緒で,かれらがぐいぐいチームを引っ張っていた。

てなわけで,雪国のスポーツっぽいことを満喫できずに終わってしまったのだった。子どもたちは初のスケートを池でできて喜んではいたけど。ハルナは,たまたま来ていたおじさんに少し教えてもらったりして。そのおじさんは,近所から来ていた子どもたちのために,雪かき用の大きなシャベルで雪をどけてスケートができるようにしてくれていたのだった。

2010/03/07

ハルナの晴れ姿?

先日は,ハルナのバスケチームの打ち上げのホームパーティーに招待され,家族でおっきな家に行ってきた。暖かくなってきたとはいえ冬だから,家の中だけだけど,10組の家族がいてもぜんぜん狭く感じない。子どもたちは,主に地下室で楽しんでいたけど,かりに一階に集合してたとしても,十分ゆったりできたと思う。みなが料理を持ち寄り,父親は父親同士で,母親は母親同士で食っちゃべるのが基本。うわさ話,ねたみ,親ばかぶり,私が理解できた範囲ではあるが,話の中身は日本の場合とずいぶん似ていた気がする。以前,アメリカのどっかで子どものチアリーティングの選抜を巡って殺人事件があったと聞くが,こういうことが背景にあるのか,と考えさせられるパーティーでもあった。あ,いや,とっても楽しかったんだけどね。

で,今日は今日で,別のパーティーを我が家で。ほとんど同じ年の姉弟のきょうだいで,お母さんが日本育ちのハーフという家族を招待。そこで仕入れたのだが,ハルナの写真が地元紙のサイトに載っているということなので,早速調べたら,ありました。
http://from-ma.blogspot.com/2010/03/blog-post.html に書いた,コーヒーハウスの時の模様で,そのURLは,
http://shrewsbury.net/?p=2254
です。

今月14日には,この時のピアノ演奏が評価され,クラーク大のあるウースターの美術館のレセプションでほんのちょっと演奏させてもらえるらしい。ハルナにしても,ものすごい上手ってわけではないけど,そこそこやってると,ジャンジャンいろんなチャンスが与えられたり,地元紙や地元テレビで紹介されたりして,うまいこと,子どもの自尊心がくすぐられるような仕組みがここにはあるのかな,って思ったしだい。

2010/03/04

小学校のPTO会議にて

今日は,小学校でPTOの会議(general meeting)があった。7時からだったのだが,どうしようかと思っているうちにビールを飲んでしまい,一度は行くのをやめようと思ったが,7時直前にシャワーを浴びながら,やっぱり行こうと思い立ち,車だと2分なので行くことにした。

結論から言うと,行ってよかった。今日のお話は,MCASというマサチューセッツの標準学力テストについて。ちょっと遅れて会場のカフェテリアにはいると,入り口に3,4年生用の算数と国語(English Language Art)の問題が置いてあった。息子の学年にあわせて3年生用をそれぞれ一部とって,空いてる席に座ると,どうやら,出席者がそれらを解いてみることのよう。さすがに,3年生の算数は簡単だったが,二科目やる時間はなく,校長の説明が始まった。まず何を言うかというと,"Any surprise? Any question?" 私としては,保護者にテスト問題を解かせて,何か驚いたことある?って聞かれたこと自体が驚きだったわけだけど・・・ そのあと,MCASの説明と,この小学校の昨年の順位みたいなことを説明。説明の間にも保護者からは細かなことについての質問があり,最後の10分以上も質疑。

ざっくり言って40名ほどの保護者が参加しており,インド系を中心に非白人が半分。白人参加者の割合が少ないってこと。さらに質問したのは9割が非白人。非白人の方が熱心なのかな。

いずれにしても,学校からは毎週MLで連絡が来るし,こういう説明も上手だし,日本の学校も見習っていいのではないかと思ったしだい。こっちの先生たちは,時間的ゆとり,ひいては精神的ゆとりがあるのだけどね。

2010/03/01

楽器はアジア系,スポーツは欧州系

これまで書かなかったことの中に,ハルナとシュントの楽器のことがある。
とにかく,いろんな形でこっちに慣れるために,と思って,学校以外にいろんな経験をさせたいと思っていた。二人とも日本でサッカー(シュント),バスケ(ハルナ)をしていたので,それができるのは,いつ,どこかをけっこう必死で探した。それについては,過去ブログにも多少書いたと思う。で,楽器もということだったのだが,ハルナは日本でピアノをしていたのもあって,けっこういい電子ピアノをムービングセールで買っていた。ただ,学校のBCO(Band, Chorus, Orchestra)という授業では,ピアノの選択がなく,両親があんまり弦楽器が好きじゃないこと,コーラスだと英語の問題でちと無理,ということで,サックスをやることになった。これは,新年度に入った9月からということだったのだが,授業では,みんなであわせるのが主なので,個人レッスンを受けることを薦められており,週一回30分のレッスンで月100ドル以上かけて通うことになった。

一方シュントは,以前サンタさんからもらったゾウの形をしたエレキを持ってきており,ハルナと同じところに習いに行っている。先週の土曜日,シュントの初のリサイタルがあり(大学の一室を借りただけのあっさりしたものだけど),家族で行ってきたのだが,演奏者も客席(家族がほとんどだからもちろんだけど)もかなりの割合でアジア系。アジア系とは言っても,中国とインドがほとんどだけど。これは,以前から気付いていたのだが,二人の子どもが通っている教室も先生,生徒ともアジア系が多いし,ハルナがこないだ学校での文化祭みたいなもので有志が演奏したときもアジア系の割合が多かった。

そうそう,そのコーヒーハウスと呼ばれる文化祭みたいなものは,希望者だけが,楽器を演奏したり,歌を歌ったり,ダンスをしたりするもので,PTO(こっちでは全国組織に加盟していないのはPTAと呼ばない)が主催。夜に実施。校長がMC。参加者一人あたり4ドル,家族なら全員で15ドルだったかを徴収。おそらく参加者(演奏者じゃなく)200人はくだらなかったと思うので,千ドルは楽に稼いでいるんじゃないか。ピザと水は1ドル,コーヒー,クッキーは無料サービス(ただし寄付用の箱あり)だったりするが,これらもPTOの親たちや近所のスーパーなどが提供してくれているはず。

そこで,ハルナは小犬のワルツを演奏(左の写真は演奏するハルナとMCをする校長<奥に立っているそのへんのおにいちゃんみたいな人>)し,MCの校長にべた褒めされ,上機嫌になり,さらにラッフルで大当たりしさらに上機嫌になり帰宅。アウトドアをテーマにした景品は,クーラーボックスの中に,iPodシャッフルまで入っていた。ちなみにこれらの景品は,学校のクラスで寄付により集められたもの!! 本当に寄付とラッフルが多い国なのだ!


話が脱線してしまったが,ハルナは今はサックスは学校の授業のみにし,習うのはピアノに変更している。ハルナのピアノの先生は台湾人。

楽器についてはそんな感じで,異常なほど中国人とインド人が多いのだが,スポーツとなると,これがまるっきり違ってくる。ハルナのバスケチームもシュントのサッカーチームも,さらには,シュントが町のバスケに参加したとき(これについてはそのうち)も,アジア系が本当に少ない。なんなんだこれは,って思うくらい楽器と違う。ま,スポーツとはいっても,バスケもサッカーも集団競技だから,ことばの問題を気にするのか,じゃあ個人競技だったらアジア系もいるのか,とかいろいろ思ったりもするけど。

ちなみに,ほんとうは,「アジア」とかでひとくくりにするのは好きじゃない。「アジア」ってもともと欧州人が,こっから向こうって東の方を指しただけの概念だろうし。アジア研究って以前は中近東だったって話も聞いたことあるし。ま,イスタンブールからせいぜいインドくらいって感じかな。そっから先は,ファーイーストで,得体の知れない地域だったんだろうと思う。日中韓+ASEANだと東アジアあるいは東(南)アジアみたいな表記をしたいところだけど,インドが入ると,うまく表現する術がない。で,やむなくアジア系とか,安易に使ってしまっている。