2010/03/01

楽器はアジア系,スポーツは欧州系

これまで書かなかったことの中に,ハルナとシュントの楽器のことがある。
とにかく,いろんな形でこっちに慣れるために,と思って,学校以外にいろんな経験をさせたいと思っていた。二人とも日本でサッカー(シュント),バスケ(ハルナ)をしていたので,それができるのは,いつ,どこかをけっこう必死で探した。それについては,過去ブログにも多少書いたと思う。で,楽器もということだったのだが,ハルナは日本でピアノをしていたのもあって,けっこういい電子ピアノをムービングセールで買っていた。ただ,学校のBCO(Band, Chorus, Orchestra)という授業では,ピアノの選択がなく,両親があんまり弦楽器が好きじゃないこと,コーラスだと英語の問題でちと無理,ということで,サックスをやることになった。これは,新年度に入った9月からということだったのだが,授業では,みんなであわせるのが主なので,個人レッスンを受けることを薦められており,週一回30分のレッスンで月100ドル以上かけて通うことになった。

一方シュントは,以前サンタさんからもらったゾウの形をしたエレキを持ってきており,ハルナと同じところに習いに行っている。先週の土曜日,シュントの初のリサイタルがあり(大学の一室を借りただけのあっさりしたものだけど),家族で行ってきたのだが,演奏者も客席(家族がほとんどだからもちろんだけど)もかなりの割合でアジア系。アジア系とは言っても,中国とインドがほとんどだけど。これは,以前から気付いていたのだが,二人の子どもが通っている教室も先生,生徒ともアジア系が多いし,ハルナがこないだ学校での文化祭みたいなもので有志が演奏したときもアジア系の割合が多かった。

そうそう,そのコーヒーハウスと呼ばれる文化祭みたいなものは,希望者だけが,楽器を演奏したり,歌を歌ったり,ダンスをしたりするもので,PTO(こっちでは全国組織に加盟していないのはPTAと呼ばない)が主催。夜に実施。校長がMC。参加者一人あたり4ドル,家族なら全員で15ドルだったかを徴収。おそらく参加者(演奏者じゃなく)200人はくだらなかったと思うので,千ドルは楽に稼いでいるんじゃないか。ピザと水は1ドル,コーヒー,クッキーは無料サービス(ただし寄付用の箱あり)だったりするが,これらもPTOの親たちや近所のスーパーなどが提供してくれているはず。

そこで,ハルナは小犬のワルツを演奏(左の写真は演奏するハルナとMCをする校長<奥に立っているそのへんのおにいちゃんみたいな人>)し,MCの校長にべた褒めされ,上機嫌になり,さらにラッフルで大当たりしさらに上機嫌になり帰宅。アウトドアをテーマにした景品は,クーラーボックスの中に,iPodシャッフルまで入っていた。ちなみにこれらの景品は,学校のクラスで寄付により集められたもの!! 本当に寄付とラッフルが多い国なのだ!


話が脱線してしまったが,ハルナは今はサックスは学校の授業のみにし,習うのはピアノに変更している。ハルナのピアノの先生は台湾人。

楽器についてはそんな感じで,異常なほど中国人とインド人が多いのだが,スポーツとなると,これがまるっきり違ってくる。ハルナのバスケチームもシュントのサッカーチームも,さらには,シュントが町のバスケに参加したとき(これについてはそのうち)も,アジア系が本当に少ない。なんなんだこれは,って思うくらい楽器と違う。ま,スポーツとはいっても,バスケもサッカーも集団競技だから,ことばの問題を気にするのか,じゃあ個人競技だったらアジア系もいるのか,とかいろいろ思ったりもするけど。

ちなみに,ほんとうは,「アジア」とかでひとくくりにするのは好きじゃない。「アジア」ってもともと欧州人が,こっから向こうって東の方を指しただけの概念だろうし。アジア研究って以前は中近東だったって話も聞いたことあるし。ま,イスタンブールからせいぜいインドくらいって感じかな。そっから先は,ファーイーストで,得体の知れない地域だったんだろうと思う。日中韓+ASEANだと東アジアあるいは東(南)アジアみたいな表記をしたいところだけど,インドが入ると,うまく表現する術がない。で,やむなくアジア系とか,安易に使ってしまっている。

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