2010/02/22

フロリダとカリブ(7)

さて2009年最後の日。再びメキシコ。今度はコスタマヤというところ。ニューオーリンズの大惨事で知られるハリケーン,カトリーナの犠牲になった場所でもある。ようやくここ2,3年で観光客が戻ってきたらしい。船が港に着く直前,月明かりがきれいだったのであわてて写真を撮ってみた。

さて,これが最後のカリブ・シュノーケリングのチャンス。

天気には気をもんだけど,運良く晴れた! また,バスで移動し,カタマランに乗り換え,シュノーケリング・スポットへ。私たちはフィンだけ借り,子どもたちにとって初のボートダイブ。波は小さいとはいえ,シュントにはけっこう振り回され(苦笑),あまりじっくり魚を見ることができなかった。でも,晴れたし,透明度もまあまあ。何はともあれ念願かなってよかった。子どもたちもずいぶん喜んでたし。














カタマランに戻り,飲み物サービス。なんとビールも無料(っていうか込み)。二日前の嵐の中のカヤック&何もみえないシュノーケリングを経験していたのもあってずいぶん得した気分。


昼食は船に戻ってから食べるのもありだったけど,せっかくだからということで,港近くの観光客用のレストランへ。タコスとビール! おみやげを見ている間に,子どもたちはおみやげ屋とレストランにはさまれた塩水プールへ。

やっぱり天気がいいとちがうなあ。












船に戻り,子どもたちは再びプール。夕飯はいつものようにレストランに行ったが,大晦日と元日はやはり特別っぽくて,突然暗くなって,給仕の人たちが歌ったり踊ったりする時間があったり,えらく盛り上げていた。











夕食を食べ終えたあと,カウントダウンのイベント会場が複数あることを知り,早めにリサーチ。結局プールのある屋外デッキがいいだろうということになり,30分以上前から会場入り。人が多い。しかもどんどん増えてくる。大画面のスクリーンでは,ニューヨークの光景が映し出されている。バンドの演奏もあり,それにあわせてみんな踊り出すし,シャンパン売りも現れ,全体がずいぶん興奮した状態になってきた。

で,いよいよカウントダウン! さすがに船から花火は打ち上がらず(笑),ニューヨークの花火を映像で。ま,えらい盛り上がりようですな。正月をこのように盛り上がって迎えるのは最初で最後かも。













2010年最初の日はつまり私の誕生日。初日の出を船から眺めた。日本にいるときには一度も初日の出なんか見たことないのに,日本を出ているときに見ている。7年前のオーストラリアと,今回。

一日中船なので,基本,プールサイドでのんびり。昼食はパスタ。最後の夕食には,自ら事前にオーダーしておいたケーキも食べ,満腹。もうあとは帰るだけ。


ところが,この夜,海が荒れた。日の出の時はあんなに凪だったのに。

大型船でもけっこうな揺れ。これにシュントが反応してしまい,夜中に嘔吐。チョコレートケーキそのまんまって感じ(苦笑)。布団を部屋の外の廊下に出し,夜中にルームサービスのお兄ちゃんに電話して取りに来てもらった。このあともシュントは,船でもう一,二回,港から空港までのバスで一回,空港でさらに一回と吐きまくり。途中で酔い止めとか胃腸の薬とか飲ませちゃってかえってよくなかったかも。幸か不幸か飛行機までの時間がずいぶんあったので,飛行機に乗るときにはもはや彼の胃腸に水分以外はなかったようで,迷惑をかけずに済んだ。ボストンに着いたら一面の雪。もうやんでいたが,一日前に水着でいたことを一気に忘れさせる寒さであった。おしまい。

2010/02/19

フロリダとカリブ(6)

30日は,ベリーズ。この日はシュノーケルにしようかと思っていたのだが,実はギリギリまで決めかねていた。ツアーに参加しないでうまい方法が見つかるかもしれない,とか,シュノーケル以外のツアーでおもしろいのがあるかもしれない,とか。私はシュノーケル三昧でよかったのだが,ヨリコとかは必ずしもそんな感じではなかったし。で,結局シュノーケルにするか,と思って,ツアーデスクにいったら,ツアーはすでに予約でいっぱい。急遽,キャノピーツアーってのに参加することに決定。



ベリーズだけは港に船が着岸できず,小さな船数隻がドリームと島との間を何度も往復。天気は今ひとつだったので,シュノーケルでなくて正解だったかも。港に着いた後,バスで移動。一時間半くらい乗って,目的地に到着。途中,イグアナがいると言って停車したり,最後は未舗装道路を走ったりした。

実はキャノピーツアーって何するのかあんまりよくわからないまま参加したのだが(苦笑),現地に到着後,体験した人たちが,口々におもしろいと言っていたので,急に盛り上がってきた。どういうものかっていうのはとりあえず写真で。



要するに人間ロープウェー。大きな木と木の間にワイヤーを通し,ベルトで身体とつながっている滑車で軽い傾斜を滑っていくというもの。たまに真下に降りていくってのもあったけど。やっぱ,ことばで説明するのは難しい(苦笑)。

屈強なお兄さんたちが,一つのルートのスタート地点とゴール地点にいて,手際よく滑車をセッティングしたり取り外したりしていた。どうせ一回や二回と思っていたら大違いで,真下に降りるのも含め5,6回はあった。予想以上におもしろく,子どもたちも大喜びだった。


前回書いたとおり,ベリーズでも,ツアーの目的地までのバスの窓からは,経済的には豊かといえない人びとの生活がかいま見えた。もちろん,経済的に豊かでないからといってその人たちが不幸だというつもりはないが,なんともいえない複雑な気持ちは否定しがたい。

2010/02/13

フロリダとカリブ(5)



再び大きな船に戻ってきて,部屋に戻ると,掃除をしてくれるおにいさんがもう少しで掃除とベッドメークを終えるっていうところだった。フロリダでもそうだったが,この船でも,ベッドの上にタオルでいろんなものを作ってくれていたりする。そこで,シュントのお気に入りのゾウを作ってくれないかと頼んでみた。












手際よくちゃっちゃと作ってくれた作品が,上の写真。

夜は,赤チーム対青チーム(部屋番号で分かれる)のイベントがあり,早めに会場に向かった。始まる前から,子どもは音楽に合わせて踊ったりしてるのだが,シュントは早々に適応。ハルナはシュントを見て笑うだけ。












盛り上がりの具合とかで勝負してるっぽいんだけど,途中で赤と青で会場を入れ替わったあとに,部屋に戻った。子どもにはもう遅い時間だったし。

次の日は,ホンジュラスのロアタン島。朝到着したときはいい天気で日差しが痛いほどだったが,バスでビーチに向かっている間に雲行きがだんだん怪しくなってきた。











シーカヤックとシュノーケルのツアーに参加したのだが,カヤックに乗る準備をしている間に土砂降り。透明なボートで海中もよく見えるはずだったのだが,そりゃもう,アワだらけだし,ツアーは沈没船から小型ボートに乗り込んだかのような状態だった。











シュノーケリングもいうまでもなく・・・ その後,近くを散策。細くてグラグラする吊り橋を渡って,えづけされたオウムや土着のサルを頭に乗せてもらったりするものだった。これもツアーのうちだったが,雨のせいもあって日本人もビックリ!のタイトなスケジュールだった。





















次の日に上陸したベリーズもそうだけど,ツアーの移動中のまちなみを見ると,とても豊かとは言えず,クルーズ船による経済効果はごく一部の地域に限られるのかなって思った。当然複雑な思いはするよね。たとえば,下の写真は港を出てすぐのところだけど,港に付随している高級感あふれる町とは大違いだった。

2010/02/06

フロリダとカリブ(4)

カリブというと,バハマ,キューバ,ジャマイカ,ヴァージン諸島といった島々をイメージすると思うし,私もそうだった。一方,実際のカリブ海のクルーズは,大きく東と西に分かれていて,それらの島々はたいてい東(キューバは国交がないから別),そして,私たちが今回参加したのは西だった。だいいち,地図をよく見ると,バハマなんかはカリブ海じゃないし。

てなわけで,26日に出港した船は28日に最初の寄港地コスメルに着岸。メキシコ最大の島であるコスメルは,ダイビングを初めとするマリンスポーツで人気のリゾート地らしい。私たちは,そこではマリンスポーツを選ばず,トゥルムという本土の方にあるマヤの遺跡を見に行くツアーに参加した。小さな船に乗り換え,1時間ほどで本土に到着。その船では,なぜかギターをかついだお兄ちゃんが演奏を初め,降りる前にもっている帽子でチップを集める。なかなかかっこいいお兄ちゃんだったけど,いかにもだますのがうまそうなラテン系のイメージそのもの(笑)。

そこからバスに乗り換え1時間半ほどだったか,目的地に到着。おみやげ屋などのある集落を通り,10分くらい暑い中を歩き,遺跡に到着。規模は小さいけど,断崖の上に神殿跡がいくつか残っていてなかなかオツ。


出発前のわずかな時間を使ってその断崖を降りたところにあるビーチへ。ガイドのお姉さんの話が長すぎて,ビーチでの時間がかなり短くなっちゃった感じ。夏にメサベルデでガイド付きツアーに参加したときも,ガイドの話は長かったなあ。

子どもたちは30分,大人は交代でその半分くらいビーチで遊び,バスに戻る。小さな船に乗ると再びあのお兄ちゃん。同じパターンでいい商売してるって感じ。