2011/01/10

現地校体験記その2とハルナのコンサート

昨年の3月に5年緑組に一日参加したが http://from-ma.blogspot.com/2010/07/blog-post_07.html ,11月16日にシュントの通う学校の4年Mrs. Spangenberg組に一日参加,12月20日にハルナの通う学校の8年白組(classでなくteamという名称を使っているが)に半日参加した。

下の写真のような廊下を通って,二階のシュントのいるクラスへ向かった。

教室の入口に,今日の予定が書いてあり,シュントの父(つまり私)が来ることも最初に書かれていた。

 下は音楽の授業風景。カーペットに座って授業を受けている。音楽の授業以外でも,授業中に床に座ることは珍しくない。


とある先生のデスク。少なくとも私の住む町の学校は,担任の先生は教室が自分の研究室みたいなもの。


シュントたちに混ぜてもらって食べたランチ。


やった授業は,音楽,言語,数学,社会,理科。音楽は,5年生の体育,いやスポーツ,のときに感じたのと同様,とにかく楽しむことを目的にしている感じ。日本では,少なくとも私が小学生,中学生の頃は,音楽でも体育でも,筆記試験があって,実技がダメでも,筆記でカバーみたいなことがあった。逆に言うと,実技が真剣モードで,個人間の出来不出来が露骨にわかるように授業がなされていた。逆上がりやハーモニカに始まって,様々な競技,楽器などによって。できるやつは誉められるができないやつは誉められず,徐々に,競技や楽器から遠ざかるようになる。こっちでも,もちろん,スポーツ嫌いや音楽嫌いはいるが,学校の要因は日本ほど強くないと思う。

言語(Language Arts)は多分こっちで最も気合いが入っている科目で,かつ,習熟度別に多様な授業が展開している。場合によっては20名そこそこのクラスメートを4グループに分けたりする。もちろん,第二言語として英語を学ぶ子どもも多いので,そうせざるを得ない部分もあるが。気合いが入っていると書いたが,実は,そんなグループの中には,自分で選んだ本を個別にただひたすら読む,という課題のグループがあったりする。多分できる子たちだと思うが,ちょっとビックリ。それにしても,なぜLanguage Artsっていうんだろう。かっこいいなって思って。

数学は習熟度別に3つのレベルにわけられていた。他のクラスの子たちと混ざるので,授業を受ける人数が少なくなるわけではない。シュントは今回は一番上のクラスだったらしく,そのせいで多分通常のクラスよりも受講生が多かった。また,予想通りというか,中国系,インド系の子たちの比率が多い。

社会や理科は日本の学校に通った目から見ると,ずいぶん手抜きをしている印象。最近アメリカ中で問題になりつつある州単位の共通テストが言語と数学だからってのもあるのかな。

ハルナの学校の場合,ハルナがいやがるので,ハルナのチームだけは避けてくれと校長に頼んでおいた。でも,8年生のチームになったので,バスケのチームメートには出くわし,「なぜハルナのDadがいるんだ??」と目を丸くしているのがわかった。理科,数学,社会の三科目に参加したのだが,子どもたちは科目によってあちこちに移動し,完全に同じメンバー同士で移動するわけでないので,理科の時にはクリスティンに会って,数学の時にはアンジーに会って,みたいな感じ。ただ,五チームあるうちの一つ,白チーム内での移動ということで,他の四チームと混じることは,基幹科目では,基本的にはない。ひょっとして三時間とも私と同じだった子もいるのかもしれないけど,定かでない。そして,そう,少なくとも,このチームでは,一度も私は授業前に紹介されていないのだ。

驚いたのは,8年生で,子どもたちが授業中によく手を挙げること。自分が中2の頃って,手を挙げるなんてことはまずなかった。最近は日本でも手を挙げたりするのだろうか。

下は,理科室の片隅においてあった教科書。


数学が始まったとき,子どもたちがケータイをいじってる,と思ったんだけど,どうも違ったらしい。クリッカーといって,問題の解答を手元で入力し,先生の元にあるPCに送信するためのもの。これで先生は,誰がどのくらいの時間でどういう回答をしているかのデータを収集する。数学では月に一回くらいこれを使うということ。後から先生に聞いたところ,子どもたちは楽しそうだし,データが簡単に集まるという利点がある一方,数字と選択肢でしか回答できないこと,すぐに回答した子が待たなければならないことをデメリットとしていた。個人的には,それよりも,答えを送信するときに相談したりカンニングみたいなことをしたりするのが簡単だけどいいのかなあ,ということが気になった。下の写真がクリッカー。

ついでに,ハルナの学校でのコンサート。今年は左端に座っていたので,会場からよく見えた。


講堂そばの廊下でハルナの写真を発見。スポーツ(Gym)の授業で,一定時間あたり,体育館の端から端をなん往復できるか,みたいな競争で,ハルナが男子を含めてもダントツであることがわかった。きっとみんな真剣モードじゃない中で一人,真剣モードで「体育」をしているんだろう(笑)。

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