2009/06/09

選挙


 またも回顧録的ネタ。私たちの住むShrewsburyで,5月5日投票の選挙があった。選挙といっても選挙カーが走るわけでもなし,顔写真のある掲示板があるわけでもない。名前の書かれた小さな掲示板が,支持者であろう家の前に立っているだけ(写真左)。投票日が近づくと,町の要所要所で,支持者たちが横断幕を掲げたりしているだけで,特に呼びかける風でもない。この町は公共交通機関がなく,歩行者がきわめて少ないからかもしれないが,それにしても,黙々と選挙運動をしている。私の知らないところで立ち会い演説会や討論会は行われているのかもしれないが。写真右は投票日当日,雨の中での光景。
 下の写真は,町のタウンホール(役場)内に掲示された投票結果。あとから調べてみたら,マサチューセッツを含むニューイングランド地方は,市だと市長がいるようだが,町ではタウンミーティングで政策決定をするらしい。ただ,タウンミーティングでも,オープンなものと代議制をとるものとがあるらしく,町の中では比較的人口の多いShrewsburyでは,代議制らしい。
 ただ,私が気づいたのは,ModeratorとSelectmanとSchool Committeeくらいで,タウンミーティングのメンバーの選挙には気づかなかった。この3つの役職のうち,School Committeeは教育委員かなと想像できるが,残り2つはさっぱりわからない。辞書で調べてみると,Moderatorは議長,Selectmanは英辞郎にも出ていなかったがどうやら(都市)行政委員らしい。それぞれ任期は3年,議長以外は,毎年1人か2人選出しているみたい。その他にも,Trustees of Public Library(図書館評議員?)とか,Shrewsbury Housing Authority(公共住宅機関メンバー?)もあるけれど,たとえば地方税を上げるかどうかについては住民投票によって決定しているようだ。そして,2007年と2008年,Shrewsburyは二度にわたって増税(動産税と不動産税)の可否を問い,二度とも否決された。2007年は500万ドル,2008年は150万ドルだったが,2007年が5166:5577,2008年は3548:5215であった。2007年の使途はfunding the town and school budgets,2008年は,operating the Municipal Goverment and Public Schoolsとなっており,いずれの場合にもSchoolを強調しているように読める(戦略なのかもしれないが)。 2009年の今年は,さすがにこの不況下で増税案は問えなかったのかもしれない。
 日本の選挙制度とはずいぶん違うが,涙まじりに絶叫したり,土下座したりして投票を依頼する日本の選挙運動はあまり好きでないので,こっちの方がいいなって思った。見えないところで何しているかはわからないけど,まさか立ち会い演説会で土下座するアメリカ人はいないと思うし(笑)。

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