2011/08/30

クラーク大学

このブログにあまり職場関連のことは書かなかったが,もう帰国が近いので少し書くことにしようと思う。

私がお世話になっているのは,ボストンから西に40マイルほど西のウースターというところにあるクラーク大学。心理学者にとってはけっこう有名な大学で,初代学長のホールがフロイトを招待したことで知られている。それもあって,フロイトの像がある。


で,よくいたずらされている。


昨日は,大学の新年度初日だったが,ハリケーン一過の快晴。下の写真ではわからないかもしれないが,フロイト像の前で記念写真を撮る学生も。

私の受入教員はバルジナーさん。文化心理学者として著名だが,毎週水曜9時から,"Kitchen"という部屋で通称キッチンと呼ばれる研究会を主催している。で,研究会の間は,どっしりと座って・・・ということはまったくなく,出席者の多いときは自分の椅子を譲ったり,コーヒーを入れて出席者のみんなに配ったり,写真を撮ったり,とまるでアシスタントのよう。


そして,とにかくすごいと思うのは,欧州,南米,東アジアからひっきりなしにこの研究会に参加しに来る人がいること。そしてそれ以上にすごいのは,彼のアパートの一室を完全にゲストルームにしていて,そこを宿舎として使わせていること,そこがいっぱいのときは,同じ敷地内の別の部屋を借りる手配をしたり,調整をしたりしていることだ。実は今私が住んでいるのも彼のゲストルーム。

そういう人だから,ゲストたちにも大変慕われていて,特製のTシャツをプレゼントされたりすることもしばしば。下は,VALSINER CONNECTING PEOPLEとプリントされたTシャツを着ているところ。

手前の若者が,ケニー。昨日が大学院生としての初日だったのだが,学部生のうちから,キッチンに参加し,既に投稿論文もあったりする。将来えらくなる可能性大。

発表者も発表後に写真を撮ったりする。

下が,バルジナーさんのリビング。5月からずっと留守にしていて,私がここに来たときはいなかったのだが,先日久しぶりに戻ってきたと思ったら,翌日,エストニア(彼の出身国)のテレビ局の撮影。でもってたった三泊で,再び出張で,リトアニア,イタリアへ向かった。

ヨリコも私も,彼のおかげで,やりたいようにやらせてもらえたし,世界中に親しい友人もできた。子どもたちのこともいつも気遣ってくれ,パーティーのときにはいつも子連れで参加した。感謝感謝である。

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