2009/09/07

西部四州の旅(2):モニュメントバレー

 旅の3日目は,グランドキャニオンからさらに北に向かい,アリゾナ州とユタ州の国境周辺にあるモニュメントバレーを訪れた。
 ここはナバホというネイティブ・アメリカンの居住区内にあり。ナバホの人たちがかなりの自治権を持っているらしい。
 切り立った丘のようなものはビュートと呼ばれ,モニュメントバレー周辺にはかなりの数があるが,地平線にビュートというのがモニュメントバレーのシンボルのようなものになっている。こういう形になるのは,川の浸食作用によるものらしいが,てっぺんが平らで大きく,横長になるとメーサ(メサ)と呼ばれるらしい。メーサについては,また別の箇所で。
 グランドキャニオンにしても,モニュメントバレーにしても,さらにその間のドライブしながらの光景にしても,
いちいち巨大だし,チョー広大だし,ハルナに後から言われたのだが,「わけわかんねえなあ」を連発していた。
 さて,ビュートには,いろんな形があって,それぞれにおもしろい名前がつけられていたりする。その一つに,シュントの好きなelephantのビュート。
その他にも,mittens(親指以外が一つにまとめられた手袋),three sisters(これはあちこちで聞く名称)などというのがあって,それなりにそれらしく見える。
 また,景色のいいポイントがいくつかあって,その中には,あの,ジョン・フォードのお気に入りということから名付けられた,その名もJohn Ford Pointというのもある。3時くらいに着いたので,これらのポイントを車で回った。そこは未舗装道路で,しかも,けっこう激しいでこぼこ道もあったりするので,運転はチョーゆっくり。4WDのレンタカーだったので,ホテルのレストランでの夕食が混むとのことだったので,ちょっと急ぎ足で回ることにした。激しいでこぼこは,スタート地点近辺に多く(しかも急坂),あとは,それほどではなかった。
 6時過ぎ,眺望が良くて味もなかなかと評判だった宿のレストランに急いで行ってみると,まだガラガラ。ビュートを背景にしたぜいたくな夕食だった。ただ,ここの公園内(国立公園ではなく,ナバホが管理する公園)はアルコール禁止であることが発覚し,ビールが飲めなかったのは残念だった。夕食が終わり日没の時間が近づいてきた。宿の周りにはサンセットを見る観光客であふれていた。
 夕日を浴びて赤く染まったビュートは,なかなかきれいだった。
 部屋に戻る途中,レストランとは反対側に沈む夕日を眺めた。暗くなると部屋から見る星がきれいで,特にハルナが喜んで見ていた。宿の外で上映していた西部劇の映画がなかったら,もっとよく見えただろう。
 翌朝,ツアーでなければ行けない場所に行くサンライズツアーに参加。6時にロビーで待ち合わせていたはずなのに,5分過ぎてもやってこない。おかしい・・・










































 電話を入れたら,寝ぼけた声。10分で行くとのこと。んー,寝坊かよ,やっぱり・・・ 来たら,ほんとうは別のやつがガイドのはずだったんだけど,とか言いながら,車もおそらく予定のものとは違うふつうのワゴン車(ほんとうはジープツアーといって砂ぼこりが舞うはずだった)。砂まみれにならずにすんだので,宿に戻ってシャワーを浴びる必要はなくなったけど・・・
 ということで,何とかギリギリ日の出を拝めた。その後は,ツアーでなければ行けないところにいくつか行けたし,客は私たち家族だけだったし,静かに,落ち着いて回ることができた。ガイドのナバホ人が笛を吹いてくれたり歌を歌ってくれたりして,何となく雰囲気もあった。
 穴の開いたビュートがあったり,それが寝転がって下から眺めた感じからeagle's eyeと名付けられていたりした。この穴の開いたものが変形してウジャウジャあるのがこの後行ったアーチズ。

 シュントは,日本語学校の日記にもモニュメントバレーを書いたほど,今回の旅の中でもここがお気に入りになったらしい。









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