2009/07/15

はじけることを我慢することと暑さを我慢すること

 ようやく暖かくなってきたはいえ,最高気温はせいぜい摂氏で27,8度。ただ,日差しはきついから,ひなたはけっこう暑い。アパートのプールには人が大勢入っていた。どうやら,こちらの長い冬を我慢した分,一気に「夏」を楽しむということのようだ。気温や湿度からすれば,せいぜい日本の五月って感じだけど。これで,11月にはサマータイムもやめちゃうわけだから,冬は寒い上に日中の時間が極端に短くなるわけだ。こちらに住む日本人の多くが,「冬以外はいいですよぉ」って言うのだけど,このギャップも大きいのかもしれない。
 シュントは,町のサマープログラムに申し込んだうち,サッカーと野球が人数が集まらずキャンセルになってしまったので,民間のプログラムを探し,今週は,9時-16時でサッカーをしている。とはいえ,11歳以下は4人しかおらず,それほど激しく運動するわけではなさそう。こっちは小さい子の場合は特に楽しむことを目的としてスポーツをするし。それでも,今日は日中もけっこう暑かったし,サッカーの後,ハルナのバスケにも同行したのもあってか,そうとうバテたみたい。昨日は女性コーチが早口でいっぱいしゃべったらしく,シュントの様子が今ひとつだったので,今日,早めに迎えに行って練習の様子を見てみたら,なんだか大声で叫んだりして楽しそうだった。4人とは別に練習している12歳以上が十数人いて,その人たちの試合に向かって「シュートをけるな」みたいな柄の悪いことを言っていたようだった。ほとんどことばがわからない中でよくやってるなと感心。
 と書いている間に,「福岡私立全小中学校にエアコン検討,「我慢も教育」の声も」という記事を目にした。
 こういう論理を聞いたら欧米の人はおっどろくだろうなあ。こちらの人が長い冬を我慢するといっても,外ではじけて遊ぶのを我慢するわけであって,家の中で楽しんでいないわけではないはずで,しかも大人と子どもの区別はないし,(たぶん)前にも書いたようにこちらでは子どもが過剰に思えるくらい優遇されているし,同じ我慢でもずいぶん違うな,と思ったしだい。

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